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文化行事(映画)Cultural Event (Film)

 今年65周年を迎える第五福竜丸・ビキニ水爆被災。米国人監督が第五福竜丸元乗組員3人の証言を"紙芝居風" アニメーションで 描いた DAY OF THE WESTERN SUNRISE(邦題『西から昇った太陽』)を上映できることとなりました。
 上映時間は75分で,大会中2回上映します。

●映画『西から昇った太陽』

 映画『西から昇った太陽』は,若いアメリカ人のKeith Reimink(キース・レイミンク)監督が4年越しに制作,昨年の秋,完成したものです。「第五福竜丸の水爆実験被災の事実をネットで知り,自分の国がこのような怖しい行為を行ったことを知り,大変驚いた。自分も知らなかったし,周りのアメリカ人はほとんど知らない。核兵器が長期間に渡って及ぼす影響について皆に知らせたい」と,この映画を作ることを決断したといいます。
 2014年にKeith監督が来日,静岡新英研会員の仲介,バックアップの中,元乗組員の見崎進さん,池田正穂さん,半田大会でも被爆体験を語ってもらった大石又七さん他関係者を訪問,彼らヘのインタビューを中心に,アニメで描写したこのドキュメンタリー作品を創り上げました。
 映画の中では,当時の漁師の仕事やまぐろ延縄漁の様子なども詳しく描かれています。決して声高ではないが,乗組員たちが出会った悲劇が,ギターのシンプルな響きとともに静かに語られ,それがかえって,観る者のこころに深く残ります。
 2017年,ヒバクシャの訴えが世界を動かし,国連で核禁止条約が採択され, ICANがノーベル平和賞を受賞しました。しかし,被爆国の日本政府はいまだ署名を拒否し,世界にはまだ14,465発もの核兵器があるとされています。第五福竜丸・ビキニ水爆被災は終わったものではありません。われわれを乗せた第五福竜丸は今なお,航行中なのです。



 全国大会愛知実行委員メンバーが、上映に向けてキース監督にメッセージを依頼したところ、7月27日に動画メッセージを送ってくれました!



<静岡県での上映の様子>
国内社会ニュース(共同通信)2019年2月28日
第五福竜丸の映画上映,静岡

 米国のビキニ水爆実験で被ばくしたマグロ漁船「第五福竜丸」の元乗組員の証言などをまとめたドキュメンタリー映画「西から昇った太陽」の試写会が28日夜,静岡市内の多目的ホールで行われた。
 映画では,25日に92歳で死去した見崎進さんら3人が実験を目撃した際の様子やその後の体調不良,偏見に苦しんだ体験を証言。水爆実験の様子などを紙芝居形式で再現するアニメーションが合間に挿入されている。
 試写会後,監督を務めた米国在住の映像作家キース・レイミンクさんは「言葉の壁や金銭的な問題もあり完成に時間がかかったが,事実を正確に記録した良い映画ができた」とあいさつした。



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