2019新英研全国大会in愛知

メッセージMessages

AI時代を迎え,愛と知のある英語教育をつくろう!


現地実行委員長 山田 清文

 新英研では,子どもたちが英語の授業が楽しい,待ち遠しいというような授業を全国各地で研究してきました。その中で生まれた「主体的・対話的で深い学び」のある協働学習を実践し交流しています。
 そんな全国大会が,今年で56回を迎えます。愛知での開催は4回目です。東海ブロックが中心になり,皆さんをお迎えできることを心からうれしく思います。
 現在,教育現場は小中高大を通して,新しい時代の課題に直面しています。今こそ新英研が求めてきた,人間教師でなければ果たせない,愛と知のある外国語教育が求められています。AIに支配されることなく,Human Intelligence(HI)に支えられた英語教育を一緒に模索しましょう!
 今大会では,メインの分科会はもちろん,記念講演,文化行事での映画,新英研講座,ワークショップ,教材交流展など多彩なプログラムをご用意しています。1日目午前には,特に若い先生方の悩みや期待に応える「ウェルカム講座」を設けました。
 どうぞ職場の仲間や知人,学生,友だちを誘って名古屋へおこしください。子どもたちにわかる楽しい授業を目指し,日々勉強している学生さんたちも,たくさん参加されることを期待しています。暑い名古屋で「愛と知」を合い言葉に,熱く「学び愛」ましょう! 


人間らしい英語教育を,みんなの力で


新英語教育研究会会長 池田 真澄

 「子どもたちの顔を思い浮かべて,この授業を考えました」―魅力的な教育実践をされている先生方が口をそろえておっしゃる言葉です。生徒や教師の個性を大切にするところから,かけがえのない実践が生まれます。理論も技術も大切ですが,それを一方的にあてはめるのでなく,子どもたちが顔を上げ瞳を輝かせる授業から学び,発展させるのが新英語教育研究会の作風です。
 1959年の創立以来今年で60年を迎えました。現代のICT技術の進歩は目覚ましく,とりわけ人工知能(AI)の時代を迎え,定型の会話や情報なら翻訳機械がたちどころに数十カ国語に変換してくれます。それでは外国語教育は不要になってしまうのでしょうか。もちろん,そうではないでしょう。むしろ,どう機械を利用し,より人間的な外国語教育のために利用していくのかという哲学が問われているのです。
 新しい学習指導要領が実施され,小学校英語の早期化・教科化,中学校での「授業は英語で」の実施,高校の指導内容の高度化,大学入試の民間試験導入など,様々な課題があります。私たちは子どもたちとともに,こうした課題を乗り越え,人間を育てる教育をいっそう発展させたいものです。愛知大会が,そのための新たなスタート地点になることを願っています。

ページトップへ戻る